アフリカ屋のリノベーション

1956年に改修・増築された 木造の看板建築を対象とした リノベーション計画。

アフリカの布を販売する店舗を中心に、 三世代住宅、ゲストハウス、 コミュニティスペース、 ダンススタジオなど、 限られた面積のなかに 多様な機能を共存させることが 求められた。

そこで、既存建築の アイデンティティを 「基礎」「ファサード」「家具」 という3つの建築要素から捉え直し、 それぞれに異なる操作を加えることで、 建物全体を再構成することを考えた。

「基礎」は、 既存の木造軸組を構造補強したうえで、 揚屋の技術によって 建物全体を持ち上げ、 既存基礎を撤去し、 石場建てへと更新する。 アフリカの穀物庫に見られる、 建築と石、地面との関係を 参照しながら、 日本の伝統的な石場建ての 構法と重ね合わせた。

「ファサード」は、 アフリカ屋で販売されている 布のパターンをもとに パンチングメタルを制作し、 新たな外皮として建物を覆う。 既存建物が持つ 看板建築としての性格を 引き継ぎながら、 テキスタイルの模様を 建築の表現へと変換することで、 その看板性を 現代的に拡張する。

「家具」は、 店舗、住宅、ゲストハウス、 コミュニティスペース、 ダンススタジオといった 異なる用途を 固定的な壁で分割するのではなく、 可動式の家具によって 内部空間を構成する。 家具の配置を変えることで、 同じ場所が利用者や活動に応じて 柔軟に変化し、 異なる用途や人々が 緩やかに重なり合う空間を 提案した。

武蔵野美術大学 造形学部建築学科、 2022年設計課題 / 出題:鈴木明ゼミ / 指導:Gross Studio

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